季節外れな話題になってしまいますが、森の生活に欠かせない暖房器具 薪ストーブのお話です。うちのストーブはデンマークのSCAN社の製品で、窓が大きいのに一目ぼれして我が家の主力暖房器具にしました。
ストーブ本体が温まるまでは少し時間が掛かりますが、一度温まれば強烈な熱を発してあっという間に部屋を暖めてくれる頼もしい相棒です。また、暖房器具としてだけでなく、鍋料理やピザ焼き、ホットワインやリンゴの半生チップ作りにも大活躍してくれています。
そんな薪ストーブの大きな炉内を利用して冬をもっと楽しめないかと思っていたところ、ネットで面白そうな記事を見つけました。
森の家の周囲にあるカラマツの樹からは可愛いボックリがたくさん落ちて来るんです。いつもそれを集めてクラフトの材料にしたり、傷んでいるものは焚き火に入れ燃料として利用しています。今回はそれを使って炭を作ってみようと思います。
必要なのはお煎餅の入っていた金属製の空き缶、それとカラマツボックリです。缶の蓋には千枚通しを使ってあらかじめ蒸気抜きの穴を空けました。
缶の中にはボックリを適当な間隔が開くくらいの感じで並べます。
そして、炭作りの最中に蒸気圧で蓋が外れないように重しとなる石も用意しました。
ストーブの炉内は薪が全て熾火状態になるタイミングまで待って五徳を入れておきます。そしてその上にボックリを入れた缶をセットします。さあどうなるか、楽しみですね〜
最初の5分ほどは特に変化なし。あっ!そうだ、蓋の上に重しを載せ忘れていましたね。そーっとストーブの扉を開ける頃には缶本体と蓋の隙間から蒸気が漏れ始めていましたよ! 危なかった... 何とか間に合いましたね。その後、缶を入れてから10分後にはほとんど蒸気が出なくなってきましたよ。ボックリの水分が抜けて炭化し始めているのでしょうか?
初めてなのでいつ取り出せば良いのか解りませんでしたが、蒸気が出なくなったのでそろそろかと思い缶を取り出してみました。とりあえずこのままの状態で缶の温度を冷ましてみようと思います。
熱々の缶は外のデッキに30分程放置して冷えるのを待ちました。さあいよいよ中の出来具合を確認しますよ! おー、茶色だったカラマツボックリが艶のある黒色に変身しています。
中の水分が蒸発し、炭化したカラマツボックリは軽くなっていますね。でも、とても脆くなっていてそーっと触らないとボロボロと崩れてしまいそうです。
枝付もなかなか良いですよ。
その後普通の松ボックリや、ドイツトウヒのボックリも入れて色々と試してみました。どれもまずまずの出来ですが、ドイツトウヒは大きいので他の物よりもう少し時間をかけないと駄目そうですね。部分的にまだ炭化されずに茶色い部分が残ってしまいました。でも、カゴに入れて部屋の飾りには良さそうなものが出来ましたよ。今度は他の物にも挑戦してみようと思います。